退職金の税金の計算
<退職金の税金の計算>
所得税と住民税の計算をしてみましょう。
(注)前のページで計算した退職所得が課税の対象となります。
1.退職金にかかる「所得税」
所得税の税率表
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(例) 退職所得が500万円の場合 所得税 572,500円が所得税となります。 |
2.退職金にかかる「住民税」
退職所得金額に、以下の住民税がかかります。 区市町村民税額=退職所得金額×6%×0.9 |
(例) 退職所得が500万円の場合 区市町村民税額 45万円が住民税となります。 |
3.退職金の税金を計算してみよう
実際に退職金の税金を計算してみましょう。あくまで目安です。 <例1> 10年間勤務し、500万円の退職金の場合 退職金所得控除 = 40万円×10年=400万円 退職所得 =(500万円-400万円)×2分の1=50万円 退職所得(課税の対象)が50万円なので・・・ 所得税=50万円×5%=2万5千円 住民税=50万円×10%×0.9=4万5千円 ということは・・・税金は7万円 500万円-7万=493万円 この場合493万円が会社から受け取れます <例2> 30年間勤務し、3000万円の退職金の場合の場合 退職金所得控除 = 800万円+70万円×(30年-20年)=1500万円 退職所得 =(3000万円-1500万円)×2分の1=750万円 退職所得(課税の対象)が750万円なので・・・ 所得税=750万円×23%-63万6千円=108万9千円 住民税=750万円×10%×0.9=67万5千円 ということは・・・税金は176万4千円 3000万円-176万4千円=2823万6千円 この場合2823万6千円が会社から受け取れます それでは次のページで必要な書類と確定申告についてみてみましょう。 →必要書類と確定申告